約250万年前から1万年前まで続いた旧石器時代は、人類が初めて石を使って道具を作り始めた時代です。
石を使った生活なんて、現代を生きる私たちには想像もつかないでしょう。
旧石器時代の人々は一体どんな生活をしていたのか気になりますね。
そこで今回は【旧石器時代の人々の生活様式】について解説していきます。
旧石器時代の衣食住の他に、芸術やオシャレについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
狩りと採集
旧石器時代の人々は、狩りや採集をして生活していました。
当時はスーパーやコンビニなどの便利なお店がなかったので、家族みんなで食べ物を探しに毎日出かけていたのです。
毎日の食べ物探しは、子どもたちにとっては冒険のようなものだったのでしょう。
狩りでは鹿やウサギ、時にはマンモスなどの大きな動物を捕まえて食べていました。
採集では木の実や果物、食べられる草や根っこを集めます。
季節によって取れる食べ物が違うので、春や夏にはたくさんの果物や木の実、冬には根っこや肉などを乾燥させたものを食べていました。
季節ごとに違う味を楽しむのは、今も昔も変わらないのですね。
生活で使っていた道具
旧石器時代に使っていた道具について、時代の前半と後半に分けて見ていきましょう。
時代の前半と後半では、使用している道具の便利さや用途が全然違います。
旧石器時代の前半に使われていた道具
旧石器時代の前半は、石を削って作った道具「打製石器」を使用していました。
打製石器には、さまざまな形や大きさがあり、狩猟から調理まで幅広く使われていました。
石の形状と使用目的をまとめました。
- 鋭い石器…槍や弓矢などの狩りや、動物の肉を切って加工
- 大きい石器…骨や木を砕いたり、新たに石器を作る時に使うハンマーの役割をしていいた
石器の使用で狩りや採集が効率的になり、家庭でも調理や小屋を作るのに大活躍していました。
旧石器時代の生活様式を語るうえで、石器は欠かせないものであることが分かりましたね。
旧石器時代の後半に使われていた道具
旧石器時代の後半になると、人々はさらに便利な道具を発明し、使うようになりました。
石で作った道具の形や大きさ、使い方も変わっていきます。
旧石器時代の後半に新しく発明された道具はコチラ。
- 特定の動物を狩るための道具
- 動物の骨や角を使って作る道具
- 釣り針や網などの魚を捕る道具
新しい道具を使い、旧石器時代の人々は食べ物をもっと効率よく手に入れられるようになったのです。
道具の進化によって、生活豊かになり、人口も増えていきました。
旧石器時代の人々の住まい
旧石器時代の人々は、洞窟や簡単に作られた小屋に住んでいました。
洞窟は避難所のように雨や風から守ってくれるのでとても便利でした。
洞窟の中からは、火を焚いた跡や、食べ物の残りが見つかることもあります。
こうした発見から、旧石器時代の人々の生活がわかりますね！
また、洞窟がない場所では、木の枝や葉っぱ、動物の皮を使って小屋を作って住んでいました。
骨や石を使ってしっかりと組み立て、雨風を防ぐ工夫をしています。
旧石器時代の人々は移動が多い生活だったため、簡単に作れる小屋が役立ちました。
服装と装飾でオシャレを楽しんでいた
旧石器時代の人々は、動物の皮を使って服を作っていました。
動物の皮を伸ばしたり柔らかくしたりして、体に巻きつけるようにして着ていたのです。
寒い時期には毛皮を使い、防寒対策をしていました。
動物の皮は服だけでなく、靴や袋、ひもなど、さまざまなものに使用されました。
さらに、貝殻や動物の骨、石を使ってネックレスやブレスレットなどの装飾品も作っていました。
装飾品は美しさだけでなく、仲間同士のつながりを強める役割もあったようです。
オシャレを楽しむ気持ちは、昔も今も変わらないですね。
火の利用で生活がより快適になった
旧石器時代の後半になると、人々は火を使うようになりました。
当時の人々が火をどのように使っていたのかを紹介します。
- 焚き火で体を温める
- 夜や暗い洞窟を明るく照らす
- 調理に使う
調理に関しては、動物の肉を火で焼いて美味しくし、消化を助ける役割も果たしました。
火を使う技術は、旧石器時代の人々にとって大きな進歩となったのです。
また、火を使うことで洞窟の中での生活も明るくなり、夜間の活動が増えました。
コミュニケーションの機会が増え、家族や仲間の絆を強くしました。
家族や仲間と火を囲んで過ごす時間は、特別なひとときだったのかもしれませんね。
団体生活と人々のコミュニケーションのとり方
旧石器時代の人々は小さなグループで生活していました。
家族や仲間同士で協力し合い、食べ物を分け合ったり、危険から身を守ったりしました。
グループでの生活は、安全で効率的なものだったのです。
コミュニケーションは、言葉だけでなく、身ぶり手ぶりや音を使って行われました。
例えば、狩りの際には動物の鳴き声を真似して仲間に合図を送り、協力して狩猟を成功させます。
また、重要な情報や教訓は、特別な儀式やダンスを通じて伝えられることもありました。
これにより、グループの一体感が強まり、困難な状況でも助け合って生き抜くことができたのです。
絵や彫刻などの芸術が始まった
旧石器時代には芸術の始まりも見られました。
洞窟の壁に描かれた動物や人の絵は、狩りの成功を祈ったり、物語を伝えたりするために描かれたと考えられています。
洞窟の壁に描かれた絵は、当時の人々の生活や考え方を伝える貴重な手がかりです。
また、石や骨を使用して作った彫刻や装飾品も見つかっています。
絵や彫刻品は、狩りの成功や日常生活の喜びを表現するだけでなく、後世の人々に伝えるためのメッセージでもあったのです。
昔の人たちが描いた絵を見ると、その時代の思いが感じられますね。
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まとめ
今回、解説した【旧石器時代の人々の生活様式】はいかがでしたか？
旧石器時代は石器の進化や火の利用などが見られ、後の文明の発展に繋がっていることが分かりました。
また、現代と同じようにオシャレや芸術を楽しむ文化があったのは驚きましたね。
旧石器時代の生活様式をもっと知りたい人は、博物館や図書館に行ってみましょう。
実際に使われていた道具や装飾品などの展示品を見たら、新しい発見ができるかもしれませんよ。
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