旧石器時代から現代まで続く人類の進化とは?その歴史を解説します!

旧石器時代

約400万年前から1万年前まで続いた旧石器時代。

長い旧石器時代で人類は少しずつ進化をしながら、生活の知恵を身につけていきます。

私たちの祖先となる人類はどのように進化してきたのでしょうか?

今回は【旧石器時代の人類の進化とその特徴】について紹介します。

旧石器時代の人類が進化していく流れ

旧石器時代の人類は、以下のように進化していきます。

出現時期 人類
約400万年前~200万年前 アウストラロピテクス
約190万年前 ホモ・エレクトス(原人)
約40万年前~3万年前 ホモ・ネアンデルターレンシス(旧人)
約20万∼3万年前 ホモ・サピエンス(新人)

4つの人類とその生活について、1ずつ詳しく見ていきましょう。

猿人:アウストラロピテクス

旧石器時代の最初に登場したのがアウストラロピテクスです。

アウストラロピテクスは、約400万年前から200万年前にかけてアフリカに生息していた猿人えんじんです。

コト史
コト史

アウストラロピテクスは猿のように木々の間を移動するだけではなく、地上で二足歩行も可能でした。

二足歩行によって上半身が発達し、手を使って道具を作れるようになります。

旧石器時代の初期にアウストラロピテクスが使っていた道具は、「オルドワン石器」と呼ばれる道具でした。

「オルドワン石器」を使って木の実を割ったり、動物の骨を砕いて中の骨髄こつずいを食べたりしていたのです。

コト子
コト子

アウストラロピテクスは野生動物に近い生活をしていましたが、少しずつ人間らしい特徴が見られるようになってきました。

原人:ホモ・エレクトス

次に旧石器時代に登場するのは、原人げんじんと呼ばれるホモ・エレクトスです。

190万年前に現れ、アフリカからヨーロッパ、アジアに広がっていきました。

ホモ・エレクトスは、道具作りの技術も向上し、より複雑な石器を作り出します

例えば、手斧ておのという道具を使って動物を狩ったり、木を削ったりしていました。

コト史
コト史

ホモ・エレクトスはアウストラロピテクスよりも背が高く、脳の大きさも大きくなっていました。

この進化により、火を使えるようになり、生活が大きく変わったのです。

火を使用して便利になったホモ・エレクトスの生活を紹介します。

  • 食べ物を焼いて食べられる
  • 寒いときは焚き火で身体を温められる
  • 周囲の危険な動物からも身を守れる

火の周りは人々が集まって話し合う場所となり、コミュニケーションと社会的なつながりが深まりました。

旧人:ホモ・ネアンデルターレンシス

旧石器時代の中期には、旧人きゅうじんと呼ばれるホモ・ネアンデルターレンシス、いわゆるネアンデルタール人が登場しました。

ネアンデルタール人は、約40万年前から3万年前までヨーロッパや西アジアに住んでいました。

コト史
コト史

ネアンデルタール人は寒い気候に適応していて、厚い体毛と大きな鼻を持っていました。

これにより、寒さから身を守れたのです。

洞窟が住みかだったネアンデルタール人の生活は、ホモ・エレクトスとそんなに変わりません。

これまでの人類とちがうのは、ネアンデルタール人は仲間という認識があり、グループを作って生活していたことです。

さらに、洞窟の壁に絵を描き、仲間の死を悼んで埋葬する儀式といった文化的な活動も行っていました。

コト子
コト子

ネアンデルタール人は私たちのように感情を持っていたことが分かりますね。

新人:ホモ・サピエンス

旧石器時代の最後に登場したのは、私たちの直接の祖先である新人しんじん、ホモ・サピエンスです。

ホモ・サピエンスは約20万年前にアフリカで現れ、約6万年前に他の大陸へと広がっていきました。

コト史
コト史

優れた知能を持ったホモ・サピエンスは多くの新しい文化を生み出していきます。

複雑な情報や考えを共有し、大きな仕事を協力してやり遂げられました。

ホモ・サピエンスは他の人類と異なり、言葉を使ってコミュニケーションを取り合う社会を作り上げます。

コト子
コト子

また、ホモ・サピエンスは作物を畑で育てられるようになりました

食べ物を求めて住かを移動しないで済みますね。

住かを固定したことで、人口も増加し、村や都市が作られていきました。

旧石器時代の終わりと人類の未来

旧石器時代の終わりは約1万年前に訪れ、新しい時代となる新石器時代が始まります。

長い旧石器時代の間に人類は進化し、生き延びるための多くの知恵と技術を身につけました。

コト史
コト史

これからも人類は進化し続け、科学技術の発展や環境の変化に適応しながら、新しい生活様式を作り出していくでしょう。

コト子
コト子

私たちの未来は、私たちの手にかかっています。

歴史ある人類の進化を学び、知恵を未来に活かしていくことが大切です。


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まとめ

今回は【旧石器時代の人類の進化とその特徴】について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

人類は進化しながら多くの知識を身につけて、長い旧石器時代を乗り越えてきました。

今とは大きく異なる生活や文化を目にすると、驚きや新しい発見があります。

現代の便利な生活は、旧石器時代の祖先が生み出した知恵のおかげだということを忘れないようにしましょう。

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