旧石器時代の遺跡から日本の歴史を学ぼう!古代人の生活をご紹介!

旧石器時代

日本には昔の人々が使った道具や住みかが残っている遺跡があります。

実際には石器や火打ち石などが残っており、それらを知ることで、昔の人たちの生活や文化を学べるようになっています。

また、日本各地に広がる遺跡を訪れれば、昔の人たちが暮らしていた名残を感じられるため、知識として持っておいて損はありません!

本記事では、【旧石器時代の日本に残る遺跡】についてご紹介します。

旧石器時代とは?

旧石器時代とは、文字を使う前の人類の歴史「先史時代」の中で、「石器時代」の初期や前期にあたる時代を指します。

石器時代は人類が石器を使って生活していた時代であり、人々が石を使って武器や道具を作っていた時代です。

旧石器時代はそのはじまりの時期を指し、日本では約200万年前から1万年前までの長い期間が旧石器時代とされています。

日本の旧石器時代の遺跡について

日本にはたくさんの旧石器時代の遺跡があり、10,150箇所もあると言われています。

旧石器時代の遺跡からは、石で作られたさまざまな道具や石器が見つかっており、ナイフや斧(おの)、矢じりなどがあります。

これらは、狩猟や食料の加工、木を切るため等に使われていました。

また、石の砕け片や石核(いしくり:まるい形をしていて、石器を作るときの材料になるもの)、

磨製石器(ましょくせっき:石を削って滑らかにした道具や器具。石を磨いて作った矢じりやナイフなど)も見つかっています。

コト史
コト史

例えば、岩宿遺跡では約50万年前の旧石器時代の遺物が発見され、約2000点以上の石器が見つかっています。

大平山元I遺跡では、約3万年前の遺跡から500点以上の石器が見つかりました。

石器は昔の人々が生活するために欠かせない道具だったのです。

また、中には火打石や火の痕跡が見つかることもがあります。

これらは、当時の人々が火を使って暮らしていたことを示しており、昔の人々の生活や文化についてを知ることができます!

コト子
コト子

それでは、代表的な遺跡をいくつか見ていきましょう!

日本の旧石器時代の遺跡を紹介!

 

  1. 岩宿遺跡(いわじゅくいせき)

    • 場所: 岐阜県
    • 特徴: 日本で最も古い石器が見つかった場所で、約50万年前のものが発見されています。
    • 人々が狩猟や生活のために使っていた道具が見つかりました。
  1. 大平山元I遺跡(おおだいやまもといちいせき)

    • 場所: 青森県
    • 特徴: 約3万年前の遺跡で、日本列島最北端に位置しています。
    • 古代の人々の生活の跡が残されており、動物の骨や石器が発見されました。
  1. 加賀谷遺跡(かがやいせき)

    • 場所: 福岡県
    • 特徴: 約1万年前の遺跡で、縄文時代の前にあたります。
    • 狩猟や食料の調達に使われた石器や骨が見つかっています。
  1. 大門遺跡(だいもんいせき)

    • 場所: 群馬県
    • 特徴: 約1万年前の遺跡で、日本で最も古い人骨が見つかった場所です。この遺跡からは、狩猟や食料調達のための道具や獣骨が発見されています。
  1. 堀之内遺跡(ほりのうちいせき)

    • 場所: 山口県
    • 特徴: 約3万年前の遺跡で、旧石器時代の遺跡としては日本で最も古い部類に入ります。
    • 石器や動物の骨が発見され、当時の人々の生活を知る手がかりとなっています。

旧石器時代の遺跡からわかること

1.狩猟と食料の調達

  • 石で作られたナイフや矢じりなどの石器が見つかることで、当時の人々がどのようにして動物を狩り、食料を得ていたかがわかる。
  • ナイフは動物の皮を剥ぐために使われ、矢じりは弓矢の先につけて動物を仕留めるために使われたとわかる。
  • 人々は協力して動物を追い詰めたり、罠を仕掛けたりして狩りをしていたことがわかる。
コト子
コト子

私たちがキャンプ中、仲間と協力して食事を作るような感覚に似ているかもしれません。

2.生活の様子

  • 遺跡から見つかる動物の骨や石器、火の痕跡などから、当時の人々がどのように生活していたかを知れる。
  • 火の跡や焼かれた動物の骨から、人々が捕った動物を火で調理して食べていたこともわかる。
コト子
コト子

焚き火を囲んで家族や仲間と語り合う、そんな光景が目に浮かびますね。

3.技術と知識

  • 石器の形や作り方から、当時の人々の技術や知識のレベルを知れる。
  • 石を割ってナイフや矢じりなどの道具を作り、狩猟や食料を集めるのに使われ、彼らがどれだけ巧みに石を使いこなしていたかがわかる。
  • 石を磨いて滑らかにする技術もあったとわかっており、磨いた石で作った彫刻用の道具や装飾品も見つかっている。
コト史
コト史

これにより、彼らが実用的な道具だけでなく、美的感覚を持っていたこともわかります。

4.社会構造

  • 遺跡から見つかる人骨や住んでいた場所の跡(居住跡)などから、当時の人々の社会構造や家族構成、集団生活の様子がわかる。
  • 特定の地域に定住していた場合、その場所に多くの居住跡が見つかっている。
  • 一移動しながら生活していた場合は、一時的な居住跡が点々と見つかっている。
  • 共同で狩りをするために協力し合う姿が見られることから、家族や仲間と協力して生活していたことがわかる。
  • 人骨からは、彼らの健康状態や寿命、食生活についても知ることができる。

これらの発見は、旧石器時代の人々がどのように生活し、どのような社会を築いていたかを知るための大切な手がかりとなります。

技術と知識、そして社会のあり方を理解することで、当時の人々の生活の全体像が見えてきます。

コト子
コト子

彼らの知恵や工夫を学びながら、未来への道を切り拓いていきたいですね。


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まとめ

今回は【旧石器時代の日本に残る遺跡】について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

この時代の遺跡からは狩猟や食料の調達に使われた石器などが発見され、人々は家族や仲間同士で協力し合っていたことがわかります。

古代の暮らしを知ることで、今の生活がどれだけ便利で豊かになったかを改めて感じることができますね!

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